周先生の健康講座〜酒と生薬の出会い〜
昨日に引き続き、本日も周先生の健康講座をお送りいたします。
薬酒とは、生薬を酒に浸して薬効成分を溶け出して作った酒、
あるいは、生薬を原料の一部として醸造したお酒のことをいいます。
二千年前の漢代に、既に漢方書に記載されており、その後薬方の発達と共に、
薬酒の種類も増加し、現在、百種類以上もの薬酒が使用されています。
お正月に飲む「お屠蘇」や「梅酒」、日本人によく親しまれている「養命酒」も薬酒です。
生薬をどのようにして体内に取り入れると成分を最大限利用できるか、
昔の人はまず、水で煮て成分を取り出し、服用する方法を考え出しました。
それが、漢方の煎じ薬です。
また、生薬を細かくすり潰し、粉や剤錠にして服用する方法も考えられました。
やがて人々は「酒服」という、
生薬をもう一つの薬である酒と一緒に服用する方法を試みるようになりました。
そしてさらにその経験と知恵を活かし、
酒の中へ直接生薬を入れて成分を取り出して服用する方法、
つまり、 「薬酒」 にして飲用する方法が生み出されました。
酒はよく生薬の成分を取り出すことができ、
古代人の知恵は今の我々現代人にも利用されています。
たとえば・・・
製薬メーカーが、サプリメントを製造する際に使用する原料も、
植物からエキスを抽出する際、アルコール抽出法を利用しています。
生薬を酒に直接浸し薬酒にすると、
いろいろな利点や特徴のあることがわかってきました。
アルコールの作用によって、生薬に含まれている
薬効成分が自然に近い状態でよく浸出できることや、
浸出した成分はアルコールと一体になっているため、体内によく吸収され、
血行に伴われて体内にいきわたり、効率よく効果を発揮することができます。
さらに、体が温まる上、生薬の薬効にアルコールの効用が加わるため
効果の幅が広くなるなどの特徴が生まれます。
用法上も、異物感や違和感がなく飲みやすく、
生薬の自然の香味が心身に快い刺激となり楽しく飲用することができます。
アルコールには保存作用があるので、品質を損なうことなく長く保存でき、
いつでも飲用が可能である等の利点もあります。
薬酒の生薬については、植物のイメージが強いですが、
実は漢方では、多くの動物性生薬を使用しています。
生薬には蛇や鹿茸(鹿の角)、タツノオトシゴ(海馬)、蜂などがあります。
自然の恵みを漬け込んだ薬酒は、
現代の私たちにとっても自然の癒しそのものといえます。
しかし、薬膳酒は「飲んですぐ効く」という性質のものではありませんので、
ある程度の期間(2〜4週間程度)飲み続けることが大切です。
毎日少量ずつ、飲み方を工夫して楽しみながら続けることで、
じわじわと薬膳酒の効果を実感しましょう。
次回は、家庭でも作れる薬酒をいくつか紹介いたします。
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